アザラシ絵日記 |
2007-02-24
泳ぎの練習
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海といっても、流氷の上で生まれて、そこで育っていくタテゴトアザラシの赤ちゃん。
氷が溶けるまで、そして親離れまでには、泳げるようになって、自分でご飯を獲れるようにならないといけない。
赤ちゃんは、生後1週間をすぎるころから、ぼちぼち泳ぎの練習を始めます。
海の生き物とはいえ、最初は水は怖いみたい。
親が水に入るのを促し、子は怖がってなかなか動かない、そんなシーンがよく見られます。
この子は、親が待ち続ける中、水の前で30分近く躊躇していたけれど、結局自分からは入れず、
最後は端っこの氷が割れて、海に滑り落ちた。
その後はもう大変。
見ている方がハラハラするくらい、泳いでいるというよりは、もがいているという感じで、
今にもおぼれそうだった。
そんな中、お母さんアザラシは、赤ちゃんアザラシの回りを泳いで、
時に自分が背泳ぎして赤ちゃんをおなかに乗せて(浮かばせて)
ひと休みさせたり呼吸の手助けをしたりして、不自由な赤ちゃんを守ってた。
この子、しばらく泳いだ後に、ちゃんと氷の上に戻って、休憩してた。おつかれさま。(2005年)